伊藤二子生誕100年祭

2025年10月

伊藤ニ子がこの世を旅立ち6年が過ぎた。
2019年1月5日 92歳だった。

来年は伊藤ニ子生誕100年となる年。

ニ子さんはここソールブランチ新丁で2回の個展と”宇山博明オデッセイ”という宇山の企画もご一緒させていだいている。
さらには新丁の全企画に足を運んでくださっているほど私たちとは親交が深く、会えば大体未来(さき)の話になる。
それほど楽しい時間だった。
全く年齢にそぐわないアクティブさは私たちのそれと非常にうまがあった。
親友だった。

ソールブランチ新丁で彼女の2回目の個展“2月のニ子”を企画し
それに向かってあと一カ月というところで彼女は逝ってしまった。
“2月のニ子” 
それはお別れの展示になった。

そして生誕99年祭。
そういえばそんな話も一緒にしていたかもしれない。
新丁での3回目の個展。
生誕100年の前にやってしまうというひねくれ具合も
彼女には喜んでもらえているだろう。

ソールブランチ新丁が所蔵する作品や
貴重な映像や文章などで綴るメモリアルな展示。
是非会いに来てください。

企画展スペシャルでは
渡辺貞雄カルテットに在籍する
若手ジャズベーシスト
三嶋大輝を招き
ウッドベースのみでのソロライヴを開催。
二子の画とソロベース、ストイックさを重ね
音と共に作り上げた空間で
彼女を偲び、追憶する夜をお届けいたします。

それには私達zodiacが歌わないわけにはいかないのです。
友情出演 ZODIAC

二子さん見といてください。

10月25日(土)
開場18:00開演19:00
入場料¥3,000

ご予約は
メール、メッセージ、電話などで
どうぞ。

てのひらワークスを履く

2025年9月

岡山、てのひらワークス
素晴らしい靴職人、小林智行氏が全日在廊し、販売、受注、リペアまで承ります。

小林さんはもともと義肢を作っていた方で当時の師の引退でその職をはなれたそうだ。足に悩みを抱える人達とのかかわりは、体を整える靴づくりへと移行し、栃木県益子町のカフェ&ギャラリー、”starnet “の偉人(故)馬場浩史氏と共に足元から体を整える新しい靴づくりをはじめる。その頃僕は小林さんの靴と衝撃的な出会いをする。これほど自分の足にフィットし、外へ出かける楽しみをもらえた靴はない。コモンという型。履きすぎてラバーに穴があいてしまった。ボディの革の経年変化は諦めがつかない。
義肢をつくっていた人なら修理してもらえるかもしれないとstarnetに問い合わせると
“てのひらワークス”という名前で岡山で靴づくりをしていると。

2018年にはじめて新丁で展示会の開催が実現した。初めて小林さんに会い
お客様を細かく採寸し、ひとりひとりカルテをつくっている姿は病院の先生のようだった。足のサイズはみな違う、右と左でもちがうのだ。そこで少しの疑問が浮かんだ。僕が当時購入した靴は採寸などしていないし、店舗に並んでいたものだった。
小林さんが僕の足を採寸して
“タクさんの足、僕の足とサイズがほぼ一緒です”と。当時のコモンは小林さん自身の足を基につくったものだったようだ。この衝撃的なフィット感は
そこからきていたのだ。
あれから僕のコモンは3度ラバーの交換でリペアし、今も現役。
10数年になる。

前回の開催から7年経ち
前回購入いただいた方には私のようなリペアも受付いたします。

舞台トルホヴォッコのおはなし”ナルとオトの大冒険” 南郷アートジャムフェスタVIVA! BOSSA!!21

2025年9月

トルホヴォッコのおはなし
 
今年で21回目、約20年にわたり、キープオンしてきたイヴェント、通称”ビバボサ”
今までさまざまな変容をとげ、舞台トルホヴォッコのおはなしを制作しはじめることになる。
それが今年11年目となった。
日中は南郷文化ホールと南郷図書館のあいだの広場でライヴとマルシェを楽しんでもらい
夕方からホール内で約1時間の舞台”トルホヴォッコのおはなし”がはじまる。
“おとなもこどももいっしょにあそぶ”
ビバボサが掲げるコンセプト通りの一日。まさにトルホヴォッコが現れる。
一度来たら毎年来たくなる。
そんな人の数も自然に増えている。
 

絵本の中に入ってしまうような幻想的な舞台。
アニメーションとこども、アカデミックな部分、独創的な音楽とファンタジー
どこにもない、ここでしかないプロなしで作り上げる総合芸術的舞台 

舞台音楽を演奏するために結成されたトルホヴォッコ楽団はコロナ禍をきっかけにアルバムを2作品リリースし、
全国さまざまなラジオ放送局でとりあげられるようになりついには函館と甲府2箇所の遠征もこなし
どちらも驚くほどの動員を記録した。そうした音楽面からの広がりも加わっているのだろう。

 
“おんがくのうた”

 
“恋する星くず”

 
舞台の全編をYouTubeにアップするすべも整っていき、年間を通した計画もあたりまえになってきた。
再生の伸びは世間的にはたいした数ではないだろうが、我々制作陣には驚きの数なのだ。

 
2024
“ブンブンほうき星がやってくる”

 
2023
“ピアノの風を追いかけて”

 
2020
“ワンドとイガールのおはなし”


英語版”ワンドとイガールのおはなし”

 
密かに広がり続けている。
 
関係者が一丸となり
年に一度のその日に
向かっていく。
トルホヴォッコ。
こんな国が存在する。

çaipozion

2025年6月

この6月、私たちは
サイポジオンの制作に入ります。
çaipozion Shop は6/21(土)から4日間でオープンいたします。
今年のサイポジオンは、
哲学書『パンクの系譜学』を出版された倉敷芸術科学大学の川上幸之介氏がキュレーションを手がけ、話題を呼んでいる展示
“Punk: The Revolution of Everyday Life” とのコラボレーション。
私たちはこの展示と同タイトルをテーマに、さまざまな制作を行います。
ショップ終了後、まもなく6月29日(日)より
この展示がいよいよスタート。

“Punk! The Revolution of Everyday Life”

この展示は、パンクを単なる音楽ジャンルとして扱うのではなく、
その「叫び」のルーツをたどりながら、アナキズムやコミュニズムといった思想的背景、
ダダイズムから続く現代アートの影響、音楽的ルーツ、
そして仕掛け人マルコム・マクラーレンの戦略的転用など、
パンクが社会に与えた多方面への影響を、貴重な資料や映像とともに見事に掘り起こしている。
さらに、パンク・ムーブメントがさまざまな領域へ拡散し、
細分化され続けている現代のパンクシーンにも目を向け、
日本からは「橋の下世界音楽祭」を取り上げ、タートルアイランドにも触れる。
それはまさに、現代だからこそ見ることができる
“パンク哲学 Exhibition”であることが証明されるわけだ。
このキュレーションは、2021年に倉敷芸術科学大学芸術学部・川上幸之介研究室によって
発表され、以後、各地を巡回している。
なお本展は、芸術研究科のゼミ授業の一環として企画されたものだという。
「こんなゼミがあるのか?」――この展示を知ったときの
ファーストエモーションは、かつてパンクと出会ったときと似ている。

Opening Special Talk Program

6月28日(土)には
オープニングイベントとして
川上幸之介氏によるスペシャルトークを開催します。


Çaipozion Presents
“Punk: The Revolution of Everyday Life”
オープニング・スペシャルトークプログラム
6月28日(土)
開場:18:00
開演:19:00
入場料:¥2,000

ご予約はメッセージやメールにて承っております。
お早めにご連絡ください。

Çaipozion 2025
Shop + Exhibition
The Revolution of Everyday Life

 

アーティスト|Artist

・カール・クラウス|Karl Kraus

・アルフレッド・ジャリ|Alfred Jarry

・ダダ|DADA

・レトリスム|Lettrism

・シチュエーショニスト・インターナショナル|Situationist International

・ブラックマスク&アップ・アゲインスト・ザ・ウォール・マザーファッカー|Black Mask&Up Against the Wall Motherfucker

・キング・モブ|King Mob

・クラス|CRASS

・ライオット・ガール|Riot Grrl

・クィアコア|Queercore

執筆者|Authors

・小倉利丸|Toshimaru Ogura

・デヴィッド・グレーバー|David Graeber

企画|Curator

・川上幸之介|Kounosuke Kawakami

倉敷芸術科学大学芸術学部 川上幸之介研究室

川上研究室について


これまでゲリラガールズやイム・ミヌクをはじめとする国際的に活躍するアーティストとのコラボレーション、プロレタリア美術運動の厚木たかや、大正期新興美術運動を現代美術の文脈で紹介する展覧会企画、キュレーターや批評家、思想家などによる公開講座など、さまざまなアートプロジェクトを手がけています。同展は芸術研究科のゼミの授業の一環として行ったものです。
<以上、発行元インフォより>
2021年

西脇一弘 ”Drowing”

2025年5月

西脇一弘さんの作品展を開催いたします。
前回の開催から3年。
再びの開催を心待ちにされていた方も多いと思います。
西脇さんは高い人気を誇るアーティストであり、
これまでも遠方より多くの方々に足をお運びいただいております。

“Drowing”

西脇さんの描く人物画は
まさに”静”という一語で表したい。
喧騒からはなれ、静けさの奥に存在する美しさが浄化という作用をもたらしてくれるよう。
一見写真と勘違いしてしまうほど細部まで描かれた描写。
原画を前にしてこそ感じられる迫力と生々しさが最大の魅力なのかもしれない。
展示作品はすべてご購入いただけます。
一期一会の出会い。

5/17(土)〜27(日)

全8日間開催

この機会お見逃しなく。