いのちの傍で 小田切 佳仁(ひとさん)

2026年5月

小田切佳仁(ひとさん)は、現役のホスピス(緩和ケア)の看護師であり、音楽療法士でもある。
これまで終末期の患者とその家族、一人ひとりのいのちに寄り添い、見守ってきた。

コロナ禍において、医療従事者は家と医療現場を往復するだけの生活を余儀なくされ、どこへも行けない日々が続いた。
そうした時間が、ひとさんを絵を描くことへと向かわせた。

ありのままの日常の断片が、彼を介して穏やかに映し出される。
まもなく旅立つ人、その家族、そしてそれらを取り巻く環境。
日々ひとさんが見て、感じてきた風景や情景が、静かに浮かび上がる。

いのちの傍らで生きるひとさんの絵は、いのちそのものの静けさと温もりを感じさせ、やさしく考えさせてくれる。

プロフィール

医療法人どちペインクリニック
玉穂ふれあい診療所(緩和ケア機能を有する有床診療所)にて、
病棟看護師長兼音楽療法士として勤務。

2020年、「県民の看護師さん」を受賞。
遺族からの推薦により、地域に根差した医療と、患者の心に寄り添う実践を、コロナ禍においても工夫を重ねながら継続してきたことが評価された。
30代の母親の最期に、子どもたちと病室のベランダで家族写真を撮影したエピソードは、朝日新聞でも取り上げられている。

音楽活動としては打楽器奏者であり、日本音楽療法学会認定音楽療法士。
地域の子どもたちが集う「甲府 風の合唱団」の団長も務める。
また、多数のアーティストとのコンサート活動に加え、子どもから高齢者まで楽しめる音楽ワークショップ「音もだちになろう」を各地で開催し、好評を得ている。

松坂さんの水彩画 Aquarela de Sr.Matsuzaka 松坂久夫

2026年4月

散歩しながら日々スケッチを楽しんでいた松坂さん。
それが叶わなくなってしまったコロナ禍では、googleマップを使って世界を散歩しはじめました。
そうして生まれたそのスケッチは、素晴らしい水彩画となりみなさんを楽しませてくれる事でしょう。
本展は約5年ぶりの開催となります。
カフェで珈琲やお食事とともに
楽しんでいただければ幸いです。

5/2(sat) – 5/17(sun)
土・日・月・火 営業
12:00 – 18:00

俊文書道会 蛇平蒼大 ”小さな小さな書展”

2026年2月

筋ジストロフィーという難病を抱えながら書道を続ける蛇平蒼大くん。
俊文書道会には6才から在籍し、
これまでにさまざまな賞を獲得し昨年高等部を卒業した。

近年、教室に通うことも難しくなった。
現在は西里先生が彼の自宅に出向き
サポートしながら作品を書いている。
先生は彼のひじや腕を手でそっと支え、筆を走らせる補助をする。
決して導くことはしない。長年の信頼関係によって培われた阿吽の呼吸が作品を生んでいるのだ。
それにしても力強い文字やことば、
書道という芸術表現が彼にどれだけの活力になっているのか計り知れない。
呼吸や衝動、瞬発力がともなって現れる自らの心が
呼吸器を装着し、思うように身体を動かすことも難しい彼の身体から発せられているのだ。
なんと美しいことなのだろう。