筋ジストロフィーという難病を抱えながら書道を続ける蛇平蒼大くん。
俊文書道会には6才から在籍し、
これまでにさまざまな賞を獲得し昨年高等部を卒業した。

近年、教室に通うことも難しくなった。
現在は西里先生が彼の自宅に出向き
サポートしながら作品を書いている。
先生は彼のひじや腕を手でそっと支え、筆を走らせる補助をする。
決して導くことはしない。長年の信頼関係によって培われた阿吽の呼吸が作品を生んでいるのだ。
それにしても力強い文字やことば、
書道という芸術表現が彼にどれだけの活力になっているのか計り知れない。
呼吸や衝動、瞬発力がともなって現れる自らの心が
呼吸器を装着し、思うように身体を動かすことも難しい彼の身体から発せられているのだ。
なんと美しいことなのだろう。