トルホヴォッコ10周年記念展

2024年11月

新丁ギャラリー今年締めくくりの企画

年に一度、南郷文化ホールにて上演している舞台
トルホヴォッコのおはなし。
これを読んでいる方はもうご存知でしょう。
その舞台も今年10年目を迎えました。
思えばソールブランチ新丁は、このトルホヴォッコ展が初オープンの企画でした。
オープン企画にするほど私たちには思い入れ強いものだったわけです。
ヤムは反原発活動からもう1段のぼり、国が生まれる根源的思考やここ東北の色彩を
おもしろおかしくそして何より美しくインプロしていきます。
まわりの人間はそれを現実的に舞台化するよう思考錯誤し、
なんとか、年1度、わずか1時間の舞台を完成させるのです。
再度上演することはまず基本的にありません。
今年が終わればその日から来年のプランを考えていく、というより終わる前でもいつでも考えているのです。
今回は新丁オープン時企画という深い意味も加え“10年目のトルホヴォッコ展”をお送りいたします。
トルホヴォッコの舞台アニメーションで使用しているヤムのパステル画を原画で楽しんでいただきます。

近年ヤムはデジタル化しiPadで描いています。テクノロジーの導入はアニメーション作りにも
新しい波をもたらしてくれています。
デジタルでの作品がほとんどなっている中、やはり直に紙に描き塗るという作品の質感は
何にも代え難いものであります。トルホヴォッコの源とがそこにあります。
そんな原画達をじっくりご覧いただければ嬉しいのです。

原画の販売はいたしませんが、10周年を記念したグッズなどお楽しみはもりだくさん。
最終日にはトルホヴォッコ楽団も登場します。
そして2025年新春のヤム展へとクロスフェード。
さらに2月からは八戸市美術館にてヤムが登場いたします。
年末から来年にかけてヤムを見逃してはいけませんよ!

10年目のトルホヴォッコ展は
12/1日曜から15日日曜までの開催です!
お楽しみに!

ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY

2024年10月

ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY

本屋とレコ屋がっちり楽しんでいただく2日間。

BOOKNERDとCOWBELL RECORDSがやってきます!
もはや言わずと知れた盛岡BOOKNERD、そしてレコードショップとして今回初デビューとなるCOWBELL RECORDSのデュエット
お楽しみいただける事と思います。

さらに初日3日の夜には
BOOKNED 早坂さんによる
スペシャルトークプログラムもご用意しております。こちらもどうぞお見逃しなく!

ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY
すべてのミュージックラヴァーズに捧ぐスペシャルトークプログラム

“僕の部屋へおいでよ”
早坂大輔(BOOKNERD)

“僕は二十歳だった。
それがひとの一生でいちばん美しい年齢だ などとだれにも言わせまい”
ポール・ニザンは青春という時間のことをそのように形容した。
人生でいちばん残酷で美しい時間を、あなたは誰と、どこで、何をしていましたか。
すべての恋人たちと、恋人のいる時間に捧ぐ、甘くてほろ苦いレコードガイド

BOOKNERDの著書
“ぼくの部屋へおいでよ”は、
こんな序文からはじまる。
そこからいわゆるジャケットが
ならべられたディスクガイドがはじまる訳だが、アルバム情報よりもその音楽の空気感を伝えてくれているようで
イメージも無限にふくらんでくる。

ディスクガイドは絶大な情報を
あたえてくれる私達ミュージックラヴァーズの味方。
時代とともにあらゆる種類のディスクガイドが出版されてきた。
ソウルミュージックを掘ったブラックディスクガイド
ブラジリアンを掘ったムジカロコムンドも衝撃的だったし、
ある特定のジャンルをもって紹介するものが大半であった時代から新しい掘り方が見出されてくる。
フリーソウルという新しく切り口をもうけ、
ジャンルを超越したセレクションで見事にジャンル化させてしまったSuburbia Suiteカフェアプレミディの橋本さん、
さらには鎌倉カフェヴィヴモンディモンシュ堀内さんのDomingo は”日曜日の音楽”というカテゴリでセレクトし、
カエターノとガルの同タイトルの名盤をアートワークに起用、インパクトも相当なものだった。
そして2023年
“僕の部屋へおいでよ”が盛岡ブックナードからうまれた。
これまでの歴史に挙げるべき次世代のディスクガイドといえよう。

バイトしていたレコード屋
ある日彼女がそのドアを開けた。
ブロッサム・ディアリーやローラ・ニーロ。
彼女が選ぶレコードのセンスときたら。会計をしている時に交わした言葉。
忘れられなくて彼女が店にまたやってくるのを待ちわびて。それで思い切って声をかけてみたんだ。
“あ、あの、ぼくとドライブにいきませんか?

ディスクガイドはその続きからふたりの恋に音楽を重ね進んでゆく。
スマホをいじれば大半のものが聴けてしまう時代、入り口にジャンルや専門的ガイドは、もはやヤボなのかも。
本と音楽のこの企画
ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY
のトークプログラムは
ディスクガイドに紹介された曲を
一緒に聴きながら本の制作のことや彼の輝かしい仕事ぶりまでのぞいてみたい。BOOKNERD を掘ってみようじゃないか。

11/3(日)
開場18:00 / 開演19:00
入場料¥2,200(カレー付)
予約制20名さままでとなります。
ご予約はメール、メッセージなどで
お待ちしております!

初日11/3(日)
トークイヴェントのためカフェは
16:00でクローズいたします。
POP-UP SHOPは
通常通り18:00までご覧いただけます。

シリーズ喫茶の文庫 第24話 図書館ウォーカー 〜旅のついでに図書館へ

2024年10月

オラシオといえば音楽好きには話は
早い。ポーランドジャズを日本に紹介し、みごとにそのカテゴリーを日本に確立させた優秀なライターである。筆を持つものとして在るべき姿、そして誇れるのは、私達と同じ青森県民なのである。当時はアルバムライナーノーツや、ジャズ批評はじめ、音楽以外でもさまざな執筆をしながらの、図書館員であったのだ。それが今、増販され続編まで出るという快挙を遂げたこの“図書館ウォーカー”の出版にストライクで繋がったのだ。
図書館員であったころから、他の地にある図書館に訪れてしまう習性をもち
その優れた箇所をここで活かせないかと自然に考えるようになっていたようだ。といってもこの本、図書館のガイドブックの振りをした図書館に軸をおいたオラシオの旅の手記といえばいいだろうか。運転免許証は持たず列車やバスをつかい目的図書館までたどりつく。その道のりやそれぞれの場所で感じ出会うものや食べ物、と図書館のこと、彼の文体。六角精児のディーゼルが流れ番組がはじまるようだ。
今回は図書館ウォーカー2の出版記念として招き喫茶の文庫でお話していただきます。

oveja negra RAKU

2024年9月

RAKUを主催するMiki Nagamineさんを新丁に連れてきたのが
ジプシー的なフォークを歌うシンガーソングライターphokaであった。
昨年の早い時期だった。
phokaはトルホヴォッコ楽団の一員でもあるし、我々とはさまざまなつながりがある人。
そして彼女は旅人でさまざまな国に訪れていて、近年では突然インドへ行き
ハルモニウムというヴィンテージのオルガンを買ってきたり、
それもあっという間に彼女なりの方法で使いこなしたり
ジプシー的とはそういう意味ではないのだろうがジプシー的なのだ。

phokaがメキシコに訪れた際に出会った日本人がミキさんだった。
あたたかく迎えてくれたようで随分世話になったようだ。

ミキさんはメキシコで”RAKU ZAPATOS”という靴のブランドを立ち上げ
靴の製作を生業としながら、現地先住民の民藝とコラボレーションを実現させ、
さらには技術継承の新しい形を生み出そうと相当素敵な動きをされている方。
そして美しい。日本人であるが南米の自然な肌色で、バックグラウンドを背負い内側から生き方が滲む
美しさは初めて会った時から忘れられない。

今回のタイトル、oveja negra(オヴェジャネグラ):黒羊
には、物の背景や作っている人たちの生き方を総称した深い意味合いが込められている。
それを全日在廊する彼女からさまざま聞いてみてほしい。
文化背景への人類学的洞察も深め、メキシコスタンダードに寄り添った物作りと展示。
めったにおめにかかれない企画です。

企画展のスペシャルプログラムとして
phokaのキャンドルナイトライヴも開催。
今回は新丁カフェにて、キャンドルの穏やか灯とともに
うたや生楽器の音、そしてトークでもおもしろいお話がきけるはずです。
素敵な土曜の夜をご一緒しましょう。

20名さまの完全予約制
フード、ドリンクもご用意しております。
お申し込みご予約は
メール、メッセージ、などでどうぞ。
電話でもお受けいたしますが不在が
多いとおもわれます。

saulebranche@gmail.com
0178-85-9017

こむろしずか 詩と陶

2024年8月

北海道の陶芸家、こむろしずかさんの個展を開催いたします。
ねらっているわけではないのですが、2年に1度の割合で行っていて
そのインターバルは私たちにも、こむろさん自身の制作にもちょうどいいのかもしれません。
彼女の特徴である、自然をモチーフとした絵付けは、日常生活に彩りをあたえてくれます。
普段使いとして是非生活に取り入れてもらえたら嬉しいです。
こむろさんの器お楽しみください。