Drawing 西脇一弘イラスト展
2022年4月

とても魅力的な表情をした人物画。
心をぎゅっと掴まれるような表情は、場の空気を穏やかに引き締めてくれるようだ。
背景に塗られた少し光沢のある絵具は、
まさにその人物の壁となって現れているようでとてもいい。
かと思えば、外国の絵描きのようなキュートなイラスト画もある。
その二面性(コントラスト)が余計に引き込まれる。
西脇さんは、ギタリストというもう一つ別の顔を持っている。
”こんなバンドがいたものか” と
SAKANA という日本のグループを見つけた時思った。
今ならきっとインディーフォークの欄にカテゴライズされるだろう。
されて欲しい。80−90年代には、その音楽性は相当貴重なものだ。
気になり調べると、SAKANAは西脇さんのグループだった。
それが重なり、即連絡したのがはじまり。
不思議なことだが音楽からも同じような匂いがする。
SAKANAは2018年に解散。バンドの貴重さは増していくばかりだろう。
その後はソロプレーヤーとして、さまざまなミュージシャンと共演し、その作品もリリースしている。
絵具が乾くあいだ西脇さんはギターを弾くそうだ。
それがまた素敵だ。